作業療法士の現状
作業療法士の現状は、高齢化社会が進み、2000年から介護保険法が始まったことから、作業療法士(OT:Occupational Therapist)はこれまで一番多かった医療機関への就職だけでなく、高齢者向け社会福祉施設での活躍が期待されるなど、作業療法士を取り巻く環境は変化してきている。
介護保険によるリハビリテーション
介護保険法では、要介護状態になった場合でも、リハビリテーションを重視する考え方が示されている。介護保険によるリハビリテーションには、介護療養型医療施設や介護老人保健施設(老健)で行われる施設サービスと、通所リハビリテーション、訪問リハビリテーション、訪問看護によるリハビリテーションといった居宅サービスがある。医療保険と同じく、作業療法士をはじめ、医師、看護師、理学療法士、言語聴覚士などによるリハビリテーションが行われている。
認定作業療法士制度
日本作業療法士協会は、2004年4月より、一定以上の臨床実践能力、教育、研究、管理運営能力をもつ作業療法士を養成して作業療法の質の安定を図るため、「認定作業療法士」の資格認定制度を開始した。
認定作業療法士になるためは、日本作業療法士協会が行う選択研修を受講することが必要で、受講要件としては作業療法士の経験年数が5年以上、必修研修の修了者。研修内容は、領域別の作業療法の実践で、講義と演習を行う。
増える国家試験受験者
今の日本は高齢化社会が急速に進み、作業療法士や理学療法士の社会的ニーズが高まっている。そのため、作業療法士養成学校・定員は、理学療法士の養成学校(リンク:理学療法士養成学校・定員の増加)と同様、近年、増える傾向にある。養成校・定員が増えるのに伴い、作業療法士国家試験受験者も2004年には3,469人だったのが、5年後の2008年は、5,783人と約1.7倍に増えた。また作業療法士有資格者は2008年国家試験後に42,354人になり、2007年の有資格者が38,097人であったので、1年間で5,149人の作業療法士が誕生した。